俺たちの曳き回し練習10

時に『自信』は『慢心』を生む。

8月20日(金)賑町

昨日の練習は今までにない手ごたえを感じることのできた記念すべき回となった。

。。。がしかし今回の練習の1セット目から、若干奴隷回し気味。。。

さっそく1発目から体力を削がれてしまった。

記録的暑さ

体調管理

慢心

この3つが重なり、イメージ通りの回しができない。

8つの構成で1セットで、次の構成を互いに確認しあうが途中で頭が真っ白になる。

今回、ジョニーにとって最低の練習内容となった。。。

練習が始まって以来初めての4セット練習を告知されていた俺たちは、
ある意味気負い過ぎていたのかもしれない。

不安と暑さ、1セット目の疲れが気力を奪い取った。

体力にムラのある自身を自責しながらの4セットは今一つ一体感に欠ける練習になってしまった。

『きついのは自分だけじゃない』
そう心で呟く。

『俺も目まいしとるけど、みんなに言ってる分自分もしっかりやろうと思ってる』
隣で同学年のツッチーが励ましてくれた。

『きつい時こそ、丁寧になーーーー!!』
右舷長のエイタさんが激を飛ばす!!

その通り!!
俺たちは学んだはずだ。
きつい時こそ【初動】が大事。

【タイミング】【瞬発力】がなければ奴隷回しになってしまうということを、
痛いほどその恐怖心を体に沁みつかせている。

キツかろうが、不調であろうが船から離れたくはない。

怪我で一度、船を離れたことのあるものならそう考えるだろう。

例え、しがみついているだけだとしても。。。

今回は、長期間、股関節の故障で船を離れていた多津屋のタダシさんも復帰した。
取り残され感、自分へのいら立ち、仲間への申し訳なさ

怪我をしたものは、そんないろんな想いを背負ってしまうものなのだ。

反省会のビデオを見ながら、長采の言葉はこうだった。
『今日は毎回よう回いよったぞ』

意外な一言。。。

少なくとも俺の振り返りとは真逆な言葉に耳を疑った。

その真意は。。。

ビデオでみて初めて気づいたが、今日は比較的センターで回っていたのだ!!

タイミング、スピードという視点からみると不出来でも、
見た目、精度という視点から見ると『よう回いよった』になるのだ。

確かに。。。

救われる一言だった。

反省会終了直後、頭からの注意。
『水分取りすぎ』
『クーラーつけすぎに注意せろよ』

練習中、異常な汗をかく俺たちにとって体の調整してくれるミネラルは流れ出してしまうため、夏バテ状態になりやすいということに対して注意を喚起してくれたのだ。

気力勝負の今こそ体調管理は大切だ。

いつでも厳しさを自分に向けている頭のコージさんこそ、誰よりそんなことに気を配っているのだろう。

見習わねばと反省した。

そして、本当のやさしさとは。。。
そんなことを考えさせられた。

次回は、最後の公会堂での練習。
泣いても笑っても次の次は本番。
完璧に仕上げなければならない。

万全の体調で立ち向かいたい。